民間病院の医師は「年収貰いすぎ」?|格差を埋める方法は?

年収が低いことに悩む、大学病院の医師は多いですよね。一方、同じ医師なのに、開業医や民間病院の医師は、年収を貰いすぎている気がしますよね。では、本当に開業医や民間病院の医師は年収が多いのでしょうか?

  • 「大学病院で働いても、年収300万円しかもらえない…」
  • 「同じ医師なのに、開業医民間病院年収貰いすぎ…」
  • アルバイトの収入がないと、まともに生活できない…」

一部の医師が、年収を貰いすぎているのは事実です。

例えば、民間病院の平均年収は、大学病院より684万円も多いです。さらに、クリニックは大学病院と比べて、803万円も平均年収が多いです一方、大学病院の年収は、勤務医の平均年収より347.9万円少ないです。

民間病院やクリニックの医師が、年収を貰いすぎなのは明らかですよね。

この年収の差は、アルバイトの副収入では埋められません。正直な話、年収を増やすには、あなた自身も民間病院やクリニックで働くのが手っ取り早いです。大学病院で働き続けても、民間やクリニックの年収を上回ることはありません。

ここでは、年収を貰いすぎているのはどんな医師か紹介します。また、大学病院の勤務医が年収を増やす方法も紹介します。

年収貰いすぎの医師に、不満を感じる方向け
  1. 年収が多い医師に対して不満を感じる、医師の声は?
  2. 年収貰いすぎなのはどんな医師診療科地域にもよる?
  3. 大学病院の勤務医でも年収を増やせる、3つの方法は?

開業医や民間病院の医師は、年収貰いすぎ…

Aさん)開業医の年収は、勤務医の収入より多いの…

問:開業医の年収が高い理由ってなんですか?勤務医と何が違うのですか?

解:日本医師会の開業医手取り収支調査です。

  1. 開業医(平均年齢59歳)手取り年収平均 平均1,067 万円
  2. 1,000万円以下 57.7%
  3. 2,000万円以上 13.8%

勤務医の平均手取り年収960万円と比べれば、11%程高いですが…

参考:Yahoo知恵袋

開業医の年収は、手取り換算すれば勤務医と大差ないですね。

開業医よりも、民間病院やクリニックで働く医師の方が、年収を多く貰っていますね。例えば、民間病院の平均年収は1496.2万円、クリニックの平均年収は1615.2万円です。

どちらも、医師の平均年収1160.1万円よりも多いですね。

Bさん)大学病院は、バイト収入がないと年収300万円…

問:大学病院勤務医で年収が低いって本当ですか?

先日、関西で超有名な大学病院の1つの勤務医で年収が300万少しで生活が大変だと聞きました。まさかと思いましたが、本当なんでしょうか?

大学病院からは、300万くらいしか貰えないんじゃないんですか?夜間緊急手術は残業代なし、無料で手術ですよ。

なので、アルバイトで稼ぐわけです。500万は稼げるので、あわせて800万はいくんじゃないんでしょうか。たまにいくアルバイトの方が給料が多いのが現実。

参考:Yahoo知恵袋

大学病院の勤務医は、特に年収が少ないですね。

厚生労働省によると、大学病院の平均年収は812.2万円です。これは勤務医全体の平均年収よりも347.9万円も少ないですね。

さらに、アルバイトで稼げる額にも限界があります。

勤務医のアルバイトによる副収入は、平均184万円です。バイトの収入が多い医師は、専門知識を持っていたり、医局の目に留まった医師だけです。普通の医師が、バイトだけで500万円稼ぐのは難しいですね。

Cさん)民間病院は、バイトをしなくても1000万円越え…

問:大学の医局に所属し、関連病院で勤務する医師の給料を教えてください。バイトをするのが普通だと聞きましたので、関連病院からの給料とバイトの給料それぞれの相場を教えてください。

大学病院で働く人は勤務医の一部で、殆どの勤務医は医局の関連病院又は市中病院で働くのでしょうか?それとも大多数の勤務医が大学病院勤務なのでしょうか?

解:大学病院単独の医師はほとんどいません。開業医は除いて、勤務医でいえば

  1. 市中病院単独
  2. 市中病院+バイト
  3. 大学病院+バイト

がほとんどです。

  • ①は1000万ぐらい
  • ②は1000万+バイトで200~400万ぐらい
  • ③は500万+バイトで400万~600万ぐらいです

参考:Yahoo知恵袋

市中病院(民間病院)の年収は、バイト込みの大学病院の年収より多いですね。

実際、民間病院の平均年収は1496.2万円です。一方、大学病院の平均年収は812.2万円です。アルバイトによる副収入の平均は184万円なので、バイト代をあわせても民間病院の年収には届きません。

大学病院の医師からすると、他の医師が年収を貰いすぎていると感じて当然ですよね。では、収入が多い医師の年収はいくらぐらいなのでしょうか?

年収を「貰いすぎている」のはどんな医師?

 

その1:「民間病院・クリニック」は年収貰いすぎ?

勤務先 平均年収
大学病院 812.2万円
民間病院 1496.2万円
クリニック 1615.2万円
医師全体 1160.1万円

参考:平成30年 賃金構造基本統計調査(e-stat)

民間病院やクリニックの医師は、大学病院の医師より平均年収が多いですね。

例えば、民間病院の平均年収は、大学病院より684万円も多いです。さらに、クリニックは大学病院と比べて、803万円も平均年収が多いです一方、大学病院の平均年収は、医師全体の平均年収よりも347.9万円も低いです。

大学病院の年収は少なすぎますね。同じ医師なのに、勤める病院で年収に差が生まれるのは納得いきませんよね。

その2 :「診療科や地域」によって年収が増える?

年収が多い診療科や地域は…
  1. 「医師不足の地域」…岩手県の平均年収は2446.3万円
  2. 「自由診療科」…美容外科の求人掲載額は2095.4万円
  3. 「開業医」…年商2500万円だが、手取りは同じくらい

特定の診療科や地域で働く医師は、平均年収の倍以上の収入がもらえます。

医師不足の地域、自由診療科の医師は平均年収が2000万円を超えています。勤務医の平均年収は1160万円なので、1.8~2倍も収入が多いですね。よって、これらの医師は年収を貰いすぎていると言えます。

ただし、開業医は売り上げが多いだけで、個人に入る手取りは勤務医と同等ですね。

その3:「アルバイト」で増やせる年収には限界がある?

年収総額と主たる勤務先からの年収の差額、つまりアルバイトによる年間収入は184万円。年収総額の12%に相当する。ただし、35歳以下の若手医師に絞ると、年収総額は940万円で、アルバイトの占める割合は17%。

参考:出世ナビ

アルバイトで増やせる年収には限界がありますね。

現状は、年収の差を埋めるために、アルバイトで収入を稼ぐ医師が多いですよね。しかし、アルバイトによる年間収入の平均は184万円ですこの収入では、年収を貰いすぎている医師との収入差は縮まりませんね。

年収を飛躍的に増やすには、今の職場を離れるしかありません。

つまり、年収が高い医師と同じ条件で働けば、私たち大学病院の医師でも年収を増やせます。勤務先に固執しないのなら、さっさと勤務先を変えるべきですね。では具体的にどのような職場で働いたら、年収が増えるのでしょうか?

大学病院の医師が「年収を増やす方法」は?

方法1:「クリニック」で働き、年収を劇的に増やす

クリニックで働けば…
  1. 「クリニック」の平均年収は、大学病院より803万円多い
  2. 「働きやすい環境」、勤務時間が少なく当直やオンコールなし
  3. 「仕事内容」がガラッと変わる、大学病院より単調な作業

単純に年収を増やしたいのであれば、クリニックが一番給料を貰えますね。

一方、仕事内容は病院勤務の時と比べて、単調な仕事内容になってしまいます医療設備が乏しいため、高度な医療にチャレンジできません。また、珍しい症例はなく、コモンディジーズにしか携われません。

高度な医療に携わりたいのなら、もっと規模の大きい病院で働いて、年収を増やした方がいいですね。

方法2:「民間病院」で働き、若手の内に年収を増やす

民間病院に行けば…
  1. 「民間病院」の平均年収は、大学病院よりも684万円多い
  2. 「30代」で民間病院に行けば、300~500万円収入アップ
  3. 「40代」で民間病院に行けば、700~800万円収入アップ

民間病院に行くだけで、30~40代の医師でも年間で300~800万円も収入が増やせます。

大学の関連病院も年収は高いです。しかし、どの病院に行けるかは医局の人事次第ですよね。よって、自分で働く病院を選んだ方が、理想の職場」を見つけやすいですね。

方法3:「医師不足の地方都市」にある民間病院で働く

医師不足の地方都市とは…
  1. 「人口当たりの医師数」が少ない地域は、給料が高い
  2. 「岩手県」の平均年収は、全国トップで2446.3万円
  3. 医師数が多い「東京都」の年収は、1176.3万円で普通
  4. 「鹿児島県」や「北海道」の平均年収は、約1700万円

医師不足の地域の病院を選ぶことで、さらに年収を増やせます。

なぜなら、医師が不足している地域は医師が中々見つからないため、労働条件を高くしているからです。逆に、医師が多い地域では、代わりの医師が簡単に見つかります。よって、医師が多い大都市では、給料の低い求人が多いですね。

働く地域を変えるだけで年収が増えるのは、医師の特権ですね。

例えば、働く場所を東京から岩手県に変えれば、年間で1270万円も収入が増えますね。鹿児島県や北海道に行っても、約500万円も年収が増えます。

まとめ:一部の医師は年収を貰いすぎ?

年収の差を埋めるには?
  1. 「アルバイト」の平均収入は184万円、増える年収は僅か
  2. 大学病院から「クリニック」で働けば年収803万円アップ
  3. 大学病院から「民間病院」で働けば年収684万円アップ
  4. 働く場所を東京→「岩手県」にすれば、年収1270万円アップ

一部の医師が、年収を貰いすぎているのは事実です。

例えば、民間病院の平均年収は、大学病院より684万円も多いです。さらに、クリニックは大学病院と比べて、803万円も平均年収が多いです一方、大学病院の年収は、勤務医の平均年収より347.9万円少ないです。

民間病院やクリニックの医師が、年収を貰いすぎなのは明らかですよね。

この年収の差は、アルバイトの副収入では埋められません。正直な話、年収を増やすには、あなた自身も民間病院やクリニックで働くのが手っ取り早いです。大学病院で働き続けても、民間やクリニックの年収を上回ることはありません。

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